レビュー(6/8)

フェーズ 6: レビュー

実装されたコードの品質、セキュリティ、要件との合致を検証するフェーズ。自動レビューと人間によるレビューを組み合わせ、品質ゲートを確実に通過する手法を解説。

workflowsuperpowerspipelinesub-agentsagentsparallelmulti-agent

このフェーズに入ってよいか

次の条件をすべて満たしてから着手します。

  • レビュー対象の差分、要件書、実装計画、docs/workflow/test-evidence.md が同じ変更版を指している
  • 検証フェーズの必須ゲートが成功し、既知の例外が明示されている

このフェーズの主要ツール

各ツール・スキル・コマンドを「なぜ使うか/期待される効果」とあわせて掲載しています。詳細は各マニュアルへ。

code-reviewerOMC/oh-my-claudecode:code-reviewer
なぜ使う
実装直後に、書いた本人とは別コンテキストで品質・セキュリティ・保守性を体系的に検査したいとき。自己承認を避けるため必ず別エージェントに委譲する。
期待される効果
Critical/Important/Suggestion の重大度別に問題が分類され、実装段階でバグ・設計欠陥を摘出できるため本番流出前の手戻りを削減する。
security-reviewerOMC/oh-my-claudecode:security-reviewer
なぜ使う
認証・認可、入力処理、シークレット、APIエンドポイント変更を含む差分で、コード品質レビューとは独立にセキュリティ特化の確認をしたいとき。「小さな変更だから」と省略しない。
期待される効果
信頼境界と脆弱性(認証bypass・インジェクション等)が分析され、テナント分離の漏れを含めセキュリティ欠陥の見逃しを防止する。
verifyOMC/oh-my-claudecode:verify
なぜ使う
「実装完了」を宣言する前に、ビルド・テスト・型チェック等の検証コマンドを実際に走らせて結果を確認したいとき。診断のみで終わらせない完了ゲートとして使う。
期待される効果
証拠駆動で完了状態を確定でき、未検証コードのコミットや「動くはず」という思い込みによるリグレッションを防ぐ。
requesting-code-reviewSuperpowersSkill(superpowers:requesting-code-review)
なぜ使う
セッション履歴の盲点を避けて、code-reviewer サブエージェントに精密に作成したコンテキストだけを渡してレビューさせたいとき。実装とレビューのコンテキスト分離を強制する。
期待される効果
新鮮なコンテキストでのレビューにより実装時の前提を引きずらず、Critical→即時/Important→進行前/Minor→後で の対応順が明確になる。
receiving-code-reviewSuperpowersSkill(superpowers:receiving-code-review)
なぜ使う
レビュー指摘を受け取ったとき、機械的修正や「おっしゃる通り!」の表面的同意で済ませず技術的に検証してから対応したいとき。
期待される効果
READ→UNDERSTAND→VERIFY→EVALUATE→RESPOND→IMPLEMENT の6ステップで対応でき、指摘の誤りやYAGNI違反の提案を見抜いて無駄な実装を回避する。
security-scanECC/security-scan
なぜ使う
.claude/ 配下(CLAUDE.md・settings.json・MCP・hooks・エージェント定義)の設定ファイルレベルでインジェクションや誤設定を自動監査したいとき。人手のレビューでは見落としやすい設定リスクを補完する。
期待される効果
AgentShield の静的解析で設定起因の脆弱性を機械的に検出し、認証bypassやprompt injectionのリスクをコミット前に摘出する。

目的

実装されたコードが要件を満たし、品質基準をクリアしていることを確認する。自動レビューエージェントと人間のレビューを組み合わせ、バグ・セキュリティ問題・設計欠陥を実装段階で摘出する。

検証は「期待する振る舞いを実行証拠で示せるか」、レビューは「差分が安全で保守可能か」を別々に判定する。先に検証証拠を揃え、レビューでコードが変わった場合は検証へ戻って最新差分の証拠を作り直す。

開始条件

  • 差分、要件書、実装計画、docs/workflow/test-evidence.md が同じ変更版を指す
  • 検証の必須ゲートが成功し、既知の例外が明示されている

入力成果物

  • レビュー対象の差分
  • docs/workflow/requirements.md
  • docs/workflow/implementation-plan.md
  • docs/workflow/test-evidence.md

実行手順

  1. 要件と計画に対する差分の過不足を確認する
  2. 正しさ、保守性、セキュリティ、規約の観点で指摘する
  3. 指摘ごとに対応、反証、または承認済み例外を残す
  4. コード変更後は検証へ戻し、更新証拠を確認して承認する

期待成果物

  • docs/workflow/review-report.md
  • 指摘、重要度、根拠、対応結果、承認者

終了条件

  • ブロッキング指摘が解消され、変更後の検証証拠が更新されている
  • 判断と対応履歴が記録され、リリース承認がある

失敗時の戻り先

  • コード指摘は実装へ戻し、検証後に再レビューする
  • 設計欠陥は計画へ、必要に応じて調査・要件理解まで戻る
  • 検証証拠が古い、または不足している場合は検証へ戻る

Before / After

Before: 従来のやり方

  • コードを書き終えたら自己申告で「完了」
  • レビューなしでコミット・マージ
  • バグや設計問題が本番環境で発覚
  • セキュリティ脆弱性の見逃し

After: ツール活用後

  • 専用レビューエージェントがコードを体系的に評価
  • Critical / Important / Suggestion の重大度別に問題を分類
  • セキュリティレビューとコード品質レビューが独立して実行
  • 要件との合致が仕様レベルで検証

レベル別アプローチ

Beginner

Level 1 プレイブック

入力例

差分: 現在の git diff
要件: docs/workflow/requirements.md
検証: docs/workflow/test-evidence.md

コマンド / プロンプト

claude

実装者の説明を前提にせず差分をレビューしてください。要件との一致、
正しさ、保守性、セキュリティ、規約を確認し、根拠・影響・対応を
docs/workflow/review-report.md に保存してください。

生成物例

# レビュー報告
## ブロッキング指摘
なし。
## 検証証拠
docs/workflow/test-evidence.md を確認。
## 判断
リリース可能。

検証

test -s docs/workflow/review-report.md
rg -n 'ブロッキング指摘|検証証拠|判断' docs/workflow/review-report.md
git diff --check

出口判定

  • ブロッキング指摘がなく、変更後の検証証拠が最新である
  • 判断と根拠が記録され、リリース承認がある

Claude Code の /review コマンドと基本的なプロンプトでレビュー。

# Claude Code 組み込みのレビュー
Claude Code > /review

# 基本的なレビュープロンプト
Claude Code > 以下の観点でコードをレビューして:
              1. バグの有無
              2. セキュリティ問題
              3. パフォーマンス
              4. 可読性

# PR コメントの確認
Claude Code > /pr_comments

手順:

  1. /review でコードレビューを要求
  2. 指摘事項を確認し、Critical から順に対応
  3. /pr_comments で PR のコメントを確認
  4. 対応結果をコミット

Intermediate

Superpowers の requesting/receiving-code-review と OMC の code-reviewer エージェントを活用。

# Superpowers: requesting-code-review
# code-reviewer サブエージェントをディスパッチ
# セッション履歴ではなく、精密に作成されたコンテキストを提供
# Critical → 即時修正, Important → 進行前修正, Minor → 後で

# Superpowers: receiving-code-review
# 6ステップ応答パターン: READ → UNDERSTAND → VERIFY → EVALUATE → RESPOND → IMPLEMENT
# 禁止: 「おっしゃる通り!」「素晴らしいポイント!」などの表面的同意
# YAGNI チェック: 「プロフェッショナル」な機能提案に反論

# OMC: code-reviewer エージェント
> この PR をレビューして
# opus で品質・セキュリティ・保守性を包括的にレビュー

# OMC: security-reviewer エージェント
> セキュリティの観点でレビューして
# 信頼境界と脆弱性の分析

手順:

  1. Superpowers requesting-code-review でレビューを要求
  2. レビュー結果を受信し、Superpowers receiving-code-review の6ステップで対応
  3. OMC security-reviewer でセキュリティ特化レビューを実施
  4. Critical / Important の指摘を即座に修正

Advanced

OMC ccg(クロスモデルレビュー)と ECC の品質ゲートで多角的にレビュー。

# OMC: ccg(トリモデルアドバイザー)
/ccg この PR をレビューして
# Codex → アーキテクチャレビュー
# Gemini → UI/デザインレビュー
# Claude → 統合シンセシス

# ECC: quality-gate
/quality-gate
# 品質ゲートチェックをリポジトリ全体または特定パスに実行

# ECC: code-review コマンド
/code-review
# 品質とセキュリティの包括的レビュー

# ECC: security-scan
/security-scan
# AgentShield セキュリティ監査(1282テスト、102静的分析ルール)

# OMC: visual-verdict
/oh-my-claudecode:visual-verdict
# UI変更の構造化された視覚的 QA 評決

手順:

  1. OMC ccg で Codex/Gemini/Claude の3モデルでクロスレビュー
  2. ECC quality-gate で自動品質ゲートを通過
  3. ECC security-scan で設定ファイルのセキュリティ監査
  4. OMC visual-verdict で UI 変更の視覚的検証
  5. 全レビュー結果を統合して最終判定

ベストプラクティス

  1. 実装とレビューを分離 -- 同じコンテキストで実装とレビューを行うと盲点が生じる。Superpowers はサブエージェントに新鮮なコンテキストを与えてレビューさせる
  2. 表面的同意を禁止 -- 「おっしゃる通り!」で済ませず、技術的に検証してから対応する。Superpowers receiving-code-review は6ステップの構造化対応を強制
  3. 重大度別に対応 -- Critical は即時、Important は次ステップへ進む前、Minor は後で。Superpowers の分類基準に従う
  4. セキュリティレビューは独立して -- コード品質レビューとは別に、セキュリティ特化のレビューを行う。OMC security-reviewer や ECC security-scan を活用
  5. YAGNI チェック -- レビューでの「プロフェッショナル」な機能提案に注意。本当に必要か確認し、不要なら反論する
  6. 証拠ベースで確認 -- 完了宣言の前に必ず検証コマンドを実行して結果を確認。Superpowers verification-before-completion の IDENTIFY → RUN → READ → VERIFY → THEN claim フロー

よくある罠

自己承認(Same-Context Review)

実装した自分と同じコンテキストでレビューすると、実装時の前提をそのまま受け入れてしまう。必ず別コンテキスト(サブエージェント等)でレビューする。

レビュー指摘の表面的な対応

指摘されたコードを機械的に修正するだけでなく、なぜ指摘されたかを理解する。Superpowers receiving-code-review の VERIFY → EVALUATE ステップで技術的に評価する。

Critical 指摘の後回し

「動いているから後で直す」は危険。Critical 指摘は即座に対応し、Important は次に進む前に対応する。

セキュリティレビューの省略

「小さな変更だから大丈夫」とセキュリティレビューを省略すると、認証 bypass やインジェクション脆弱性を見逃す。ECC の AgentShield は設定ファイルレベルで自動検出する。

レビュー結果の記録不足

レビューで指摘された問題と対応結果を記録しないと、同じ問題が再発する。OMC project memory や CLAUDE.md に記録する。

このフェーズを終えてよいか

次の条件をすべて満たしたときだけ完了とします。

  • 品質・保守性・セキュリティのブロッキング指摘が解消されている
  • 指摘対応後の差分に対して検証を再実行し、docs/workflow/test-evidence.md が更新されている
  • 判断と対応履歴が docs/workflow/review-report.md に記録され、リリース承認がある

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