フェーズ3: 計画
調査結果をもとに実装計画を策定するフェーズ。タスクの分解、依存関係の整理、実行順序の決定を体系化し、手戻りリスクを最小化する手法を解説。
目的
要件と調査結果をもとに、実行可能な実装計画を策定する。タスクを適切な粒度に分解し、依存関係を明示し、リスクを特定して、実装フェーズでの迷いをなくす。
Before / After
Before: 従来のやり方
- 頭の中でざっくりとした計画を立てて実装開始
- タスクの粒度が粗すぎて、途中で方針変更が頻発
- 依存関係を考慮せずに作業順序を決定
- 見積もりが楽観的で、スケジュールが遅延
After: ツール活用後
- AIエージェントがファイル構造をマッピングし、タスクを自動分解
- 各タスクが2-5分で完了する粒度に細分化
- 依存関係が DAG 形式で可視化され、最適な実行順序が決定
- 計画書がドキュメントとして保存され、進捗がトラッキング可能
レベル別アプローチ
Beginner
Claude Code の Plan Mode で基本的な実装計画を立てる。
# Plan Mode で読み取り専用で計画
claude --permission-mode plan
# 基本的な計画プロンプト
Claude Code > この機能の実装計画を立てて。以下のステップで:
1. 変更が必要なファイルをリストアップ
2. 各ファイルの変更内容を説明
3. 実装順序を提案
# TodoWrite でタスク管理
Claude Code > 計画を TodoWrite でタスクリストにして
手順:
--permission-mode planで読み取り専用モードに入る- 現状のコードベースを確認(Glob, Grep, Read)
- 変更対象ファイルと内容をリストアップ
- TodoWrite でタスクリストを作成
- 計画内容を CLAUDE.md に記録
Intermediate
Superpowers の writing-plans と OMC の planner エージェントを活用。
# Superpowers: writing-plans(構造化された実装計画)
# brainstorming が完了した後に自動遷移
# ファイル構造マッピング → タスク分解 → 自己レビュー
# 計画書: docs/superpowers/plans/YYYY-MM-DD-<feature>.md
# OMC: planner エージェント(opus で実装青写真を作成)
> この仕様書をもとに実装計画を立てて
# planner エージェントが最適な実行順序を提案
# OMC: omc-plan スキル
/oh-my-claudecode:omc-plan
# 構造化された計画ワークフロー
# Superpowers: subagent-driven-development の計画
# タスクごとに新鲜なコンテキストでサブエージェントをディスパッチ
手順:
- Superpowers brainstorming の出力(仕様書)を入力とする
- writing-plans でタスクを2-5分単位に分解
- 各タスクに具体的なファイルパスと完全なコードを記載
- 自己レビュー(プレースホルダー検出、整合性チェック)
- 実行方法の選択(サブエージェント or インライン)
Advanced
OMC ralplan(コンセンサス型計画)と ECC multi-plan(マルチエージェント計画)を活用。
# OMC: ralplan(反復型コンセンサス計画)
ralplan この機能の実装計画を立てて
# planner が計画を策定
# critic が計画にダメ出し
# コンセンサスに達するまで反復
# ECC: multi-plan(マルチエージェントで計画分解)
/multi-plan "認証リファクタリングの実装計画"
# 複数エージェントが独立して計画を策定
# 結果を統合して最適な計画を選択
# OMC: team パイプライン(チーム編成での計画)
/team 3:executor "TypeScript の型エラーを全て修正"
# team-plan → team-prd → team-exec → team-verify → team-fix
手順:
- OMC ralplan で critic レビュー付きの計画を策定
- ECC multi-plan で複数視点から計画を比較
- OMC team パイプラインでチーム編成の計画に移行
- 計画を OMC project memory と CLAUDE.md に永続化
- リスク評価とコンティンジェンシープランを含める
利用可能なコマンド・スキル
Claude Code 単体 {data-tool="claude-code"}
| コマンド / ツール | 説明 |
|---|---|
--permission-mode plan | 読み取り専用の計画モード |
TodoWrite | タスクリストの作成・管理 |
EnterPlanMode | 対話中に Plan Mode に移行 |
/model | 計画策定用にモデルを変更 |
Agent | 計画専用のサブエージェントを起動 |
Superpowers {data-tool="superpowers"}
| スキル | 説明 |
|---|---|
writing-plans | タスク分解(2-5分/タスク)、ファイル構造マッピング |
subagent-driven-development | タスクごとのサブエージェント実行計画 |
dispatching-parallel-agents | 並列実行可能タスクの特定とディスパッチ |
using-git-worktrees | 計画実行用の独立環境作成 |
OMC {data-tool="omc"}
| スキル / エージェント | 説明 |
|---|---|
planner エージェント | opus で実装青写真を作成 |
architect エージェント | システム設計・境界・トレードオフ |
critic エージェント | 計画にダメ出しする悪魔の代弁者 |
/ralplan | 反復型コンセンサス計画 |
/omc-plan | 構造化された計画ワークフロー |
/team | チームパイプライン: plan → prd → exec → verify → fix |
/autopilot | 計画から実装まで一気通貫で自律実行 |
ECC {data-tool="ecc"}
| スキル / コマンド | 説明 |
|---|---|
/plan | 実装計画の生成 |
/multi-plan | マルチエージェントでの計画分解 |
/orchestrate | マルチエージェントの協調 |
autonomous-loops スキル | 自律ループパターン(逐次・DAG・PR) |
ベストプラクティス
- タスクは2-5分の粒度に分解 -- Superpowers writing-plans の基準。大きすぎるタスクは途中で方針変更のリスクが高い
- プレースホルダーを禁止 -- TBD、TODO、あいまいな記述は計画の失敗。具体的なコードとファイルパスを記載
- critic レビューを入れる -- OMC ralplan の critic エージェントは、計画の盲点を指摘する。自分では気づかないリスクを発見
- 依存関係を DAG で明示 -- OMC team パイプラインは Wave 形式で依存関係を管理。並列可能なタスクと直列必須のタスクを区別
- 実行方法を選択 -- Superpowers はサブエージェント駆動(推奨)とインライン実行の選択肢を提示
よくある罠
計画の粒度が粗すぎる
「ユーザー管理画面を実装する」は1つのタスクとしては大きすぎる。Superpowers は「2-5分で完了する」粒度を基準とする。ECC の /multi-plan で自動分解も可能。
プレースホルダーを放置
「後で決める」「TBD」が残ったまま実装に入ると、実装中に迷走する。Superpowers の自己レビューはプレースホルダー検出を含む。
依存関係の循環
タスクAがタスクBに依存し、タスクBがタスクAに依存するような循環参照を見落とす。OMC team パイプラインの DAG 形式はこれを防止する。
楽観的な見積もり
「1時間で終わる」が実際には半日かかる。各タスクの想定時間を2-5分に抑えることで、見積もりの精度が上がる。
計画を見直さない
一度立てた計画に固執し、実装中に判明した新情報を計画に反映しない。OMC ralplan の反復アプローチは、計画の継続的な見直しをサポートする。
関連コンテンツ
エージェントチームで大規模タスクを並列遂行する
TeamCreate, TaskCreate, SendMessage を使って、複数の独立セッションで協調動作するエージェントチームを構築する方法
Superpowers の Brainstorming スキルで設計品質を上げる
Superpowers プラグインの brainstorming スキルを使って、実装前に設計を徹底的に検討する方法
フェーズ4: 実装
計画に基づいてコードを記述するフェーズ。TDD、サブエージェント駆動開発、並列実行などの手法を活用し、品質と効率を両立させる手法を解説。
フェーズ1: 要件理解
プロジェクトの要件を正確に把握し、曖昧さを排除するフェーズ。AIエージェントとの対話を通じて、実装前に必要な情報を構造化して整理する手法を解説。